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2014年1月20日月曜日

【中国】毒ギョーザ事件で無期判決



2008年1月に発覚した中国製冷凍ギョーザ中毒事件で、危険物質混入罪に問われた製造元食品会社「天洋食品」の元臨時従業員、呂月庭被告(39)の判決公判が二十日午前、中国河北省石家荘市の中級人民法院(地裁)で開かれ、呂被告に無期懲役の判決が言い渡された。
 
日中両国で十四人の被害者を出し、中国の「食の安全」への不信感から日中関係を揺るがした事件は、発覚から六年を経て大きな区切りを迎えた。

判決では「計画的犯行で、不特定多数の人間に健康被害を与えた極めて悪質な行為」と認定。「情状酌量の余地はない」とした。天洋食品に対する五百五十万元(約九千五百万円)の損害も認めた。

事件では、日本に輸入された天洋食品製の冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の三家族十人が中毒になり、うち女児が一時意識不明の重体となった。

呂被告は2010年3月に拘束され、同年8月に起訴。昨年7月に開かれた初公判で起訴内容を認め「被害者の皆さんに申し訳ない」と謝罪。待遇面の不満が犯行の背景にあり、不特定多数に危害を加えるつもりはなかったとして情状酌量を求め、結審していた。

中国は二審制。危険物質混入罪は十年以上の懲役か無期懲役、または死刑と規定されている。

公判では、日本の警察の捜査資料が証拠として採用され、日本メディアの代表取材も認められた。起訴から初公判まで約三年がかけられるなど、中国政府は日中関係に与える影響を考慮しながら裁判を進めたとみられる。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014012002000231.html[参照元]

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